「ドライバーで回しても手応えがなく、ネジが永久に空回りしてしまう」という場合、下地木材のネジ穴が完全に破壊されています。このような状態でも、建具自体を丸ごと買い換える必要はありません。身近な日用品や専用の補修剤を駆使したドアノブ修理DIY方法によって、下地を新品同様の強度に再生させることが可能です。
最も手軽で現場でも重宝されている応急処置が、ドアノブネジ空回り爪楊枝を活用した木繊維の充填法です。ネジを一度完全に抜き取り、スカスカになったネジ穴の中に木工用ボンド(酢酸ビニル樹脂系接着剤)を少量流し込みます。そこに木製の爪楊枝を1〜2本、奥までしっかり差し込みます。穴の深さに合わせて飛び出た爪楊枝の余分な軸をニッパーやハサミで切り落とし、ボンドが硬化するのを待ってから再度ネジをねじ込みます。爪楊枝の繊維がネジ山に強固に食い込み、新品時と遜色ない固定トルクが復活します。
より恒久的な強度を求める場合や、穴の広がりが著しい重量扉には、市販の木製ドアネジ穴補修材(エポキシパテまたは液状の木部再生樹脂)の採用を強く推奨します。穴の中に特殊樹脂を注入し、硬化後に下穴を開けてからビスを打ち込むことで、下地木材以上の引き抜き強度を確保できます。下地が中空になっている合板ドアやMDF材であれば、ボードアンカーの打ち込みも有効な選択肢となります。