ダイニング空間の使われ方が多様化した現在、食事以外のシチュエーションで生じる予期せぬトラブルにも目を向けなければなりません。特に子育て世帯と在宅ワーカーの間で報告されている事例は極めて具体的です。
子育て世帯におけるダイニングチェア回転子供をめぐるトラブルでは、好奇心旺盛な幼児が「回転遊具」として遊んでしまうケースが後を絶ちません。座面を高速でスピンさせて周囲の食器棚や壁に衝突したり、着座時に勢いよく回ってテーブルの角に頭をぶつける事故が報告されています。さらに危険なのが、座面下の回転プレートと脚部の隙間に小さな指を挟み込む事故です。大人が目を離した瞬間に重大な怪我へつながる恐れがあるため、未就学児がいる世帯では「ロック機能付き」や「回転制御機能付き」以外の導入は極めてリスクが高いと言わざるを得ません。
また、食事用とワークスペースを兼用する場合に選ばれやすいダイニング回転チェア肘付きモデルですが、ここにも寸法上のトラップがあります。肘掛けの高さがテーブル天板下の「幕板(補強板)」や天板の高さと干渉し、使用後に椅子をテーブル下に奥まで収納できない現象です。椅子が常に通路側へはみ出した状態になり、LDK全体の生活動線を狭めてしまう結果になります。アームレスト付きを選ぶ際は、アームの高さとテーブルの有効高をミリ単位で計測することが不可欠です。