森のようちえんの評判や口コミを深掘りすると、後悔の理由は感情的な不満にとどまらず、制度面や環境面に起因する具体的な3つのデメリットに集約されます。
1. 親の負担が一般的な幼稚園の数倍に達する現実
森のようちえんの多くは、自主保育やNPO法人として立ち上げられた経緯を持ち、園児の安全や行事の運営を保護者のボランティア精神に依存している側面があります。毎朝の手作り弁当や最寄り駅・山間部までの自家用車送迎はもちろん、週末のフィールド整備(草刈りや倒木の撤去)、季節行事の企画・運営、バザーの準備など、保護者の拘束時間は週に数十時間に及ぶケースもあります。共働き世帯や下の子を抱える母親にとって、この関与度の高さは深刻なライフワークバランスの崩壊を招きます。
2. 怪我の危険性と背中合わせの安全管理
自然環境には人工の遊具のような安全クッションはありません。急斜面の登坂、倒木渡り、刃物を使った工作や焚き火など、子どもたちの冒険心を刺激する活動が日常的に行われます。その結果、日常的な擦り傷や打撲だけでなく、骨折や蜂刺され、マダニの付着といったリスクが常に付きまといます。「危険を察知する危機管理能力が身につく」という教育的メリットがある半面、スタッフ1人あたりの受け持ち園児数や応急処置体制にばらつきがある認可外施設の場合、大きな事故につながった際の責任の所在を巡って保護者と園の間で深刻な対立が生じた事例も報告されています。
3. 認可外施設に伴う費用負担と無償化の制限
多くの森のようちえんは、児童福祉法や学校教育法の基準を満たさない「森のようちえん 認可外」の形態をとっています。2019年にスタートした幼児教育・保育の無償化制度により、自治体から「認可外保育施設指導監督基準」を満たす旨の確認を受けた施設であれば、月額最大3万7,000円までの給付を受けられます。しかし、園独自の維持管理費、送迎費、保険料、季節ごとの装備品(高機能な防寒具・登山靴・雨具の定期的な買い替え)などが重なり、実質的な保護者の持ち出し費用は月額5万円から8万円を超えることも珍しくありません。一般的な公立・私立の認可園と比較して、家計への圧迫は想像以上に重くのしかかります。