「朝起きたとき、まぶたが腫れぼったい」「夕方になると靴がきつくなり、靴下のゴム跡が数時間消えない」。こうした日常的なむくみ(浮腫)や、抜けない疲労感を単なる寝不足や加齢のせいに片付けてはいないでしょうか。腎機能が低下すると、余分な水分と塩分(ナトリウム)を尿として体外に排泄できなくなり、細胞の隙間に水分が滞留してむくみを引き起こします。
腎臓病の初期から中期にかけて現れるもう一つの典型例が「尿の泡立ち」と「夜間多尿」です。通常、健常な糸球体はタンパク質を尿中に漏らしませんが、ろ過膜が破綻すると尿蛋白が排出され、界面活性作用によってビールのように細かく消えにくい泡が発生します。さらに、日本腎臓学会の公式資料でも言及されている通り、腎臓の濃縮機能が落ちると昼間に尿を濃縮できず、夜間に何度も起きて排尿するようになります。一日の尿量が2500mL以上になる「多尿」は、腎臓の限界を示す初期アラートの一つです。
自覚症状として現れるだるさの裏には、腎性貧血が隠れています。腎臓は赤血球の産生を促すホルモン「エリスロポエチン」を分泌していますが、腎組織がダメージを受けるとホルモン生成がストップし、全身への酸素供給が不足して重度の倦怠感や息切れが生じる仕組みです。
まずは以下のセルフチェックリストで、ご自身の身体に異変が起きていないか確認してください。