日本と韓国の通貨バランスがここまで変動した背景には、両国の中央銀行が下した金融政策の対比が鮮明に表れています。為替レート推移ウォン円の長期チャートを振り返ると、2010年代半ばから後半にかけては100ウォン=9円台後半〜10円前後で安定する局面が目立ちました。
日本銀行がマイナス金利解除から利上げ方針を慎重に進めつつも、市場全体の円安圧力が根強く残った期間、韓国銀行(中央銀行)はいち早くインフレ抑制を狙った引き締め策を実施しました。日韓の金利差や両国の貿易収支構造の違いが反映された結果、ウォンに対する円の価値は目減りし、100ウォン=11円台が定着する相場環境が形成されたのです。
韓国銀行の公式発表資料や国際決済銀行(BIS)の実効為替レート指標を見ても、通貨ウォンはアジア通貨の中で比較的底堅い推移を維持してきました。かつての「安く買い物ができる韓国」というイメージは為替構造の面からも完全に変容を遂げています。