ネット検索で「東横イン 対馬」と入力すると、サジェストに「閉館」「営業停止」といった不穏な単語が浮上し、不安を感じる旅行者も少なくありません。結論から言えば、東横イン対馬厳原の現在の営業状況は極めて堅調であり、閉館の事実はありません。出張族や公務、観光客で連日高い稼働率を維持しています。
では、なぜこれほどまでに「閉館」という噂が独り歩きしてしまったのでしょうか。その背景には、対馬島内に存在するもう一つの店舗、東横INN対馬比田勝との混同があります。対馬北端に位置する比田勝は、韓国・釜山を結ぶ国際定期航路の発着地としてインバウンド需要を一手に引き受けていた拠点でした。しかし、感染症流行や国際情勢の激変に伴う航路運休のあおりを受け、比田勝のホテルは長期休館や自衛隊関連での一時的活用など、営業形態の変遷を余儀なくされた経緯があります。
この比田勝側のニュースが「対馬の東横インが閉まった」という大雑把な情報としてネット空間やSNS上で拡散され、南部の厳原店まで閉館したかのような誤解を生みました。厳原町は対馬振興局や市役所が置かれる島の中枢であり、官公庁需要や地元ビジネスの基盤が強固です。両店舗の役割の違いを正しく認識していれば、根拠のない噂に惑わされる心配はありません。