ネット上の情報収集において、最も多くの飼い主が落とし穴にはまるのが「大型犬」と「多頭飼い」に関する仕様の違いです。ブログやSNSで「ペットフレンドリーな素晴らしい場所」と絶賛されていても、それは「抱きかかえられるトイプードル1頭」を前提とした評価である場合が珍しくありません。
第一の誤解は、「ドッグラン併設カフェ=どんな犬でも遊べる」という思い込みです。多くの施設では、利用客の安全確保を目的として体重別にフェンスを区分けしています。しかし、敷地面積の都合上「10kg未満の小型犬専用エリア」のみを常設し、中・大型犬エリアを設けていない店舗が都市部を中心に目立ちます。大型犬の飼い主が事前確認なしに現地を訪れ、ドッグランの利用を断られてしまうケースが多発しています。
第二の盲点は、1名の飼い主が同伴できる頭数制限です。観光庁の宿泊施設ガイドラインや主要な観光施設の利用規約では、安全管理上の観点から「大人1名につき犬2頭まで(大型犬は1名につき1頭まで)」という上限規定を設ける施設が増加しています。3頭以上の多頭飼育をしている家庭が家族総出ではなく単身で連れて行こうとした場合、エントランスで入場規制の対象となります。
また、2026年現在では「マイクロチップ装着の有無」や「予防接種の電子管理」を求める施設が主流化しており、紙の証明書紛失や登録不備による入場不可も現場で頻発する新たなトラブル要因となっています。