喉の炎症を診断する上で、臨床現場で明確に区別されるのが急性咽頭炎と扁桃炎の違いです。喉の奥全体(咽頭後壁)が赤く腫れてイガイガするのが咽頭炎であるのに対し、扁桃炎は口蓋垂(のどちんこ)の両脇にある「口蓋扁桃」が赤く腫れ上がり、強い嚥下痛や高熱を伴うのが特徴です。
鏡で喉の奥を観察した際、喉の奥に白い斑点や膿栓が見られることがあります。この白い物体の正体には主に2つのパターンが存在します。
- 膿栓(のうせん):扁桃の窪み(陰窩)に剥がれ落ちた粘膜細胞や細菌の死骸、食べかすが溜まったもの。俗に「臭い玉」と呼ばれ、炎症が落ち着いていても生じます。
- 白苔(はくたい):急性扁桃炎などが悪化し、扁桃の表面に細菌と白血球が戦った結果として滲出液が固まったもの。激しい痛みと高熱を伴います。
白い斑点を綿棒などで無理に削り取ろうとすると、デリケートな粘膜を傷つけて二次感染を招く恐れがあります。除去は必ず専門医に委ねてください。