秋が深まる11月から12月にかけて行うのが「もみあげ(葉むしり・古葉落とし)」と冬の透かし剪定です。樹液の流動が落ち着く休眠期直前のこの時期は、剪定のダメージを最小限に抑えられます。
作業の中心は、前年以前に生えた黄色く変色しつつある「古葉」を取り除くことです。手袋をした指で枝の基部から先端に向かって古い葉をしごくようにむしり取ります。今年生えた新しい葉も、枝先ごとに黒松なら7〜8対(14〜16本程度)、赤松なら5〜6対を残して余分な葉を間引きます。
「どこを切るべきか」という枝の選定においては、以下の「忌み枝(いみえだ)」を根元から植木鋏で切り落とします。
- 立ち枝・下がり枝:真上に向かって垂直に伸びる枝や、真下に垂れ下がる不自然な枝。
- 車枝:1箇所から放射状に何本も車輪のように出ている枝(2本を残して他を切除)。
- 交差枝・重なり枝:他の枝と交差している枝や、上下で重なり合って下の枝の日当たりを遮っている枝。
樹冠の内側まで木漏れ日が差し込み、小鳥が通り抜けられる程度の透け感を目指すのが美しい仕上がりの基準です。