便利に見えるコピペ機能ですが、ネット上で語られるノウハウの中には見過ごされがちなリスクや誤解も存在します。その最たるものが「書式付きコピー」によるトラブルです。
WebページやPDFからテキストを通常通りコピーしてWordやメール作成画面に貼り付けると、文字サイズや背景の灰色、太字などの書式情報(HTML/リッチテキスト)まで同時に転送されてしまいます。これを修正するためにマウスでフォントを戻す作業を行っていては本末転倒です。この問題を解決するのが「書式なし貼り付け」であり、Windowsでは「Ctrl + Shift + V」、Macでは「Command + Option + Shift + V」を入力することで、プレーンテキストとして綺麗に流し込むことができます。
また、セキュリティ面での注意も怠ってはなりません。クリップボード履歴機能は極めて利便性が高い反面、パスワード管理ソフトからコピーしたログイン情報や顧客の個人情報も履歴一覧に残存してしまいます。共用PCや他人の目に触れる環境では、作業終了時に履歴一覧から「すべてクリア」を実行するか、機密情報のコピー時には履歴を一時停止するリテラシーが求められます。