Q1:足関節の内反と外反では、なぜ内反捻挫ばかりが起きるのですか?
A1:解剖学的に外くるぶしが内くるぶしよりも低い位置にあり、外反(外がえし)しようとすると骨同士がぶつかって止まるのに対し、内反方向には骨の物理的なストッパーがないためです。さらに、内反方向の可動域が0〜30度と広く、外側を支える前距腓靭帯が薄く繊細であるため、衝撃が加わった際に簡単に引き伸ばされてしまいます。
Q2:足首を内反捻挫してから数ヶ月経ちますが、外くるぶしの前下がまだ痛みます。何が原因ですか?
A2:受傷時に伸びた前距腓靭帯が緩んだまま治癒したことによる「慢性足関節不安定症(CAI)」、あるいは距骨が前方へずれて骨や関節包が衝突する「インピンジメント症候群」の可能性が極めて高いです。また、外果後方の腱がずれる「腓骨筋腱脱臼」や「距骨骨軟骨損傷」が見落とされているケースもあります。MRI検査が可能な足の外科専門医への受診をおすすめします。
Q3:足関節内反の予防に一番効果的なリハビリ・トレーニングは何ですか?
A3:長腓骨筋・短腓骨筋を鍛える「チューブを用いた外反運動」と、低下した足裏の感覚器を呼び戻す「片脚立ちバランストレーニング」の組み合わせです。内反捻挫の再発の多くは、筋力不足だけでなく「足が倒れそうになった瞬間に反射的に筋肉を収縮させる神経伝達の遅れ」によって生じます。目をつぶっての片脚立ちを1分間安定して行えるレベルを目指すことが再発防止の必須条件です。