ユーザーの間で最も激しい議論が交わされるのが、「ビタミンサプリの飲むタイミングは朝なのか夜なのか」というテーマです。この答えは、補給したいビタミンが「活動のためのエネルギー産生」を担うのか、それとも「休息中の細胞修復とコラーゲン合成」を支えるのかによって真っ二つに分かれます。
まず、ビタミンB群朝夜どっちという命題に対する生理学的な回答は「朝から昼」です。ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸などは、三大栄養素を代謝して生体エネルギー(ATP)を生み出す補酵素として機能します。活動が本格化する日中の疲労軽減や集中力維持を目的とする以上、これから動く朝食後、あるいは昼食後に補給するのが極めて合理的です。逆に、就寝直前に高用量のビタミンB複合体を摂取すると、代謝が高まり自律神経が刺激され、中途覚醒や悪夢の一因になると指摘する睡眠専門医も存在します。
これに対し、ビタミンサプリ寝る前効果が期待できる代表格がビタミンCです。睡眠中は成長ホルモンが分泌され、肌のターンオーバーや紫外線ダメージを受けた皮膚組織の修復が進みます。さらに、睡眠中は排尿回数が減少し血流も穏やかになるため、日中よりもビタミンCの血中濃度が長時間高く保たれる傾向があります。「風邪の引き始めにビタミンCを飲んで寝る」という民間療法的なアプローチも、免疫担当細胞が夜間に活発化する体内環境を鑑みれば理にかなっています。ただし、酸性が強いため胃壁を傷つけないよう、胃に何もない状態を避け、白湯や少量の補食とともに摂る工夫が求められます。