腕神経叢の覚え方を完全攻略!根幹部束枝と支配筋の図解整理術

腕神経叢の覚え方を完全攻略!根幹部束枝と支配筋の図解整理術

腕神経叢の覚え方を完全攻略!根幹部束枝と支配筋の図解整理術を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を凝縮して配信します。

教科書の完成されたイラスト解剖図を眺めているだけでは、試験本番で白紙の余白に腕神経叢を自力で再現することは不可能です。多くの受験生が「一瞬で走行やつながりを整理できるようになった」と証言するブレイクスルーの理由は、解剖学的な幾何学パターンである「後神経束の集約」と「前面のM字構造」にあります。

以下の4つのステップに従って手を動かすだけで、誰でも迷わずに完璧な腕神経叢の骨格を描き出すことができます。

【ステップ1:左端に5本の根を並べる】
ノートの左端に上から順に「C5」「C6」「C7」「C8」「Th1」と書き、右へ水平に線を伸ばします。

【ステップ2:3本の神経幹へまとめる】
C5とC6を合流させて「上神経幹」にします。C7はそのまままっすぐ伸ばして「中神経幹」にします。C8とTh1を合流させて「下神経幹」にします。これで3本の幹が完成します。

【ステップ3:後ろ側をすべて集めて「後神経束」にする】
上神経幹、中神経幹、下神経幹の3つすべてから後方へ向かう枝(後部)を出し、中央で1本に束ねます。これが後神経束です。後神経束はそのまま右へ進み、肩を回る「腋窩神経」と、腕の後面を下る太い「橈骨神経」の2本に分かれます。上肢の「伸筋群(後ろ側の筋肉)」を支配する神経がここに集約されるという解剖学的理由を理解すると、丸暗記の負担が一気に消失します。

【ステップ4:前部を連結させて「M字」を作る】
残った前側の枝を処理します。上神経幹と中神経幹の前部が合流して「外側神経束」になります。下神経幹の前部は単独でそのまま直進して「内側神経束」になります。
そして、外側神経束から外側へ「筋皮神経」が飛び出し、内側神経束から内側へ「尺骨神経」が伸びます。最後に、外側神経束と内側神経束の双端から中央へ向けて手を取り合うように枝を伸ばし、中央で合流させたものが「正中神経」です。この外側神経束・正中神経・内側神経束がつくるアルファベットの「M」のような形状(正中神経フォーク)こそが、前面の基本骨格です。

筋皮神経がなぜ外側神経束から出て烏口腕筋を貫くのか、腋窩神経がなぜ後神経束から出て小円筋や三角筋の深部(外側腋窩隙)へと潜り込むのか――その走行理由は、筋肉の胎生期における発生位置(屈筋群か伸筋群か)と完全に一致しています。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。