ネット上の旅行コミュニティやSNSに寄せられた訪問者のリアルな反応を分析すると、整備前の時代を知るリピーターと近年の旅行者との間で、興味深い認識の差異が浮かび上がってきます。
古い世代の沖縄旅行者の手記や口コミには、「かつては土産物小屋が雑然と並び、風が吹き抜ける素朴な野原だった」「無料で行ける穴場感が良かった」といったノスタルジーを語る声が見られます。しかし、近年のファミリー層やインバウンド旅行者からの評価は一変しています。
「100円でこんなに綺麗なトイレが使えて、エアコンの効いた建物で休憩できるなら安すぎる」
「以前は雨や風が強いと逃げ場がなかったが、施設内から海を眺めながら沖縄そばを食べられるようになって子連れでも安心」
こうした声が示す通り、万座毛は「手付かずの秘境」から「高規格に管理されたウェルカム景勝地」へと変貌を遂げました。現場の観察取材で見落とせないのは、断崖特有の「強風」と「海風(潮風)」です。快晴の日であっても崖の上では突風が吹き荒れることが珍しくありません。帽子や日傘が飛ばされやすいため、訪問時は身の回り品の管理が必須となります。