阿波の土柱は本当にがっかり?世界三大奇観の真相と2026年最新の姿

阿波の土柱は本当にがっかり?世界三大奇観の真相と2026年最新の姿

阿波の土柱は本当にがっかり?世界三大奇観の真相と2026年最新の姿とはどんな影響があるのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

阿波の土柱が世界的に稀少と認められた背景には、奇跡的とも言える地質形成の歴史があります。主峰となる「波濤嶽」をはじめ、橘嶽、筵嶽、不老嶽、燈篭嶽、扇嶽の6つの嶽で構成され、なかでも最も威容を誇る「波濤嶽」は国の天然記念物に指定されています。

阿波の土柱の地質と形成の理由を紐解くと、物語は約120万年前の氷河期にまで遡ります。当時の旧吉野川が運んだ砂や礫(小石)が扇状地として堆積し、厚い「波濤嶽層」と呼ばれる未固結の礫層を形成しました。やがて土地が隆起し、地表に露出した礫層を何万年ものあいだ雨水が削り続けていきます。

泥や砂の層は雨水に洗い流されやすい一方、上層にあった固い岩石や礫が傘の役割を果たした箇所だけが、細い柱状に残されました。この「浸食の差異」が極限まで進んだ結果、カーテンの襞(ひだ)のように無数の土の柱が直立する奇観が生まれたのです。砂礫という極めて脆い地層が崩落しきらず、直立した柱として現代に姿を留めている点こそが、地球規模の地質学的奇跡と呼ばれる所以です。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。