SNSや知恵袋、ボーカルレッスン受講生の生の声において、最も頻出する失敗例が「ちりめんビブラート」と呼ばれる現象です。「自分ではビブラートをかけているつもりなのに、録音を聴くと山羊のように声が細かく震えている」という相談が絶えません。
ちりめんビブラートは、1秒間に8〜10回以上の非常に細かい不規則な揺れであり、喉を過剰に締めた状態で息を絞り出していることが原因です。この状態では声帯に強い摩擦がかかり、長時間の歌唱で喉を痛めるリスクが高まります。
改善のためには、一度「声を揺らす」という意識を完全に捨て、裏声で息をたっぷり吐く「息漏れ発声(ファルセット)」を用いて喉を開くリハビリが効果的です。喉仏の位置を指で軽く触れ、無理に力が入って持ち上がっていないかを確認しながら脱力を徹底しましょう。