近年の松本潤を語る上で外せないのが、野田秀樹演出の舞台『正三角関係』への出演だ。ロンドン公演を含め、国内外で絶賛を浴びたこの作品で、彼は役者としてさらなる高みへ到達した。
舞台上でみせた圧倒的な存在感とセリフの説得力。その裏で、彼は演出家である野田氏の現場から貪欲に舞台作りの神髄を吸収していたという。関係者の証言によれば、リハーサル中のメモ書きは膨大な量に及び、演出の意図や照明・音響のタイミングに至るまで緻密に分析していたとされる。表舞台で演じながらも、演出家の視点で空間全体を捉える思考法は、今後の彼のプロデュースワークに多大な影響を与えるに違いない。