『サヨナラのあとで』を語る上で欠かせないのが、リーダー・大野智による振付の存在です。嵐のコンサートツアー『ARASHI LIVE TOUR 2014 THE DIGITALIAN』において、この曲のステージングは大野が自ら担当しました。
大野智の振付は、ジャズダンスとヒップホップを高次元で融合させた独自のスタイルとして知られています。激しく跳びはねるようなダイナミズムではなく、音の隙間を縫うような細やかな足さばき、無駄な力を極限まで削ぎ落とした重心移動、そして指先の角度ひとつにまで感情を行き届かせる繊細さが特徴です。
『サヨナラのあとで』における振付の白眉は、まさに「静と動のコントラスト」にあります。歌詞の言葉をそのままなぞるマイム的な表現ではなく、メロディの裏で鳴るストリングスやハイハットのアクセントを身体で捉え、恋心を断ち切れない主人公の揺らぎを、柔らかなターンや切なげな視線の配分で具現化しました。5人が一糸乱れぬユニゾンを見せながらも、大野の流麗なしなやかさ、櫻井翔・相葉雅紀・二宮和也・松本潤それぞれの個性が絶妙に溶け合い、楽曲の持つ哀愁を何倍にも増幅させています。