「一般的なニキビ薬を2週間以上塗っているのに全く変化がない」という場合、そもそもニキビではない疾患をケアしている可能性を疑う必要があります。
代表的な見落とし例が「酒さ(しゅさ)」や「マラセチア毛包炎」です。酒さは顔の中央部を中心に赤みと毛細血管拡張、小さな赤いブツブツが広がる慢性炎症で、一般的なニキビ治療薬を使うと刺激でかえって悪化することがあります。また、マラセチア毛包炎は皮膚の常在真菌(カビの一種)が増殖して起きるため、抗菌薬ではなく抗真菌薬を用いなければ改善しません。
さらに、大人の女性に多い「周期的な吹き出物」は、ホルモンバランスの変動やバリア機能低下による軽度の毛包炎が繰り返されているケースも目立ちます。漫然と市販のニキビ治療薬に頼り続けることは、肌への不要な負担を増やし、慢性的な赤ら顔を招く引き金になりかねません。