ネット上には古い情報や誇張された記述が散見されます。ここで代表的な3つの誤解を正しておきます。
第1の誤解は、「東山山頂公園と青龍殿大舞台は同じ場所から同じ景色を見ている」という認識です。両者は隣接していますが、見える方角と迫力が大きく異なります。公園側の無料展望台は南西方向を中心に眺める構造ですが、青龍殿の大舞台は北西から西、南西までを網羅する遮るもののない大パノラマです。「有料の大舞台に入る価値があるのか」と迷う方もいますが、景観の迫力と感動値には明確な差があります。
第2の誤解は、「京都の夜景は年間を通していつでも同じように楽しめる」という考えです。京都盆地は湿度がこもりやすく、特に7〜8月の夏場は光がモヤに遮られて遠景がかすみがちになります。本当にクリアな夜景を堪能したいなら、空気が乾燥して澄み渡る10月中旬から3月下旬がベストシーズンです。
第3の誤解は、「伏見稲荷の夜間参拝は手ぶらでも安全」という思い込みです。参道の要所には外灯があるものの、千本鳥居の奥や山頂へ向かうルートは街灯の間隔が広く、足元は深い闇に包まれます。段差や石畳の凸凹につまずく危険があるため、スマートフォンのライトだけでなく、小型の懐中電灯を持参するのが賢明です。