ネット上では「ただの噛ませ犬」「ネタキャラ」として扱われがちですが、原作の描写を詳細に再検証すると、彼が裏社会で相当な手練れであった客観的証拠がいくつか存在します。
第一に、十老頭が雇った数十名ものプロ暗殺者の中で、防犯カメラ映像のスロー再生すら不要でクロロの初動を視認できたのは彼一人だけでした。他の殺し屋たちは「何が起きたか分からずネオンが倒れた」と認識していたのに対し、彼は瞬時に手刀の軌道を看破しています。
第二に、クロロが仕留める際にわざわざ未知の念能力「密室遊魚」を披露した点です。クロロは取るに足らない雑兵相手には単なる体術やペン一本で瞬殺する傾向がありますが、この男に対しては能力のテストケースとして扱いつつも、一定の警戒を持って間合いを詰めています。
決して彼が無能だったのではなく、「相手が念能力の最高峰に位置する怪物すぎた」というのが公平な事実関係の評価といえます。