2011年のブレイク以降、テレビ番組やイベントへのオファーが殺到した荒牧陽子は、わずか1年あまりの間に数百ステージをこなす極限状態に置かれました。その結果、2012年末に発表されたのが突然の活動休業でした。当時の報道や本人の述懐によると、休業の理由の最大の要因は「声帯浮腫および深刻な喉の不調」でした。連日のフル稼働により、繊細な声帯コントロールを要する彼女の喉は限界を迎えていたのです。
また、同時期にはプライベートに関する過熱報道(テレビ番組プロデューサーである結婚相手・旦那を巡る一部週刊誌のバッシング報道)が重なり、精神的・肉体的な負荷が二重にのしかかっていました。しかし、彼女はこの逆境から逃げることなく、十分な療養期間を設けて喉の治療とボイストレーニングの見直しを徹底。結婚と出産を経て私生活の地盤を整えた後、2014年以降に段階的な復帰を果たしました。
そして、復帰後の実力を世に知らしめたのが『ものまねグランプリ』や『ものまね王座決定戦』での圧巻のパフォーマンスです。並み居る強豪を相手に堂々たる優勝を飾り、「ブランクを感じさせないどころか、休業前よりも声の深みと表現力が増している」と審査員や視聴者を唸らせ、完全復活を印象づけました。