ネット上の情報やSNSでは、時折「お湯をかければ一瞬で氷が溶ける」という危険な裏技が拡散されることがあります。しかし、自動車工学およびガラス工学の観点から、凍結ガラスへの熱湯散布は絶対に避けるべき行為です。
マイナス気温に冷え切った合わせガラスに高温の湯を浴びせると、急激な熱膨張(サーマルショック)が発生し、飛び石による微小な傷を起点としてガラス全体が一瞬でクモの巣状に割れる危険性があります。さらに、溶けたお湯が周囲のゴムモールやワイパーブレードの隙間に流れ込み、走行風で再氷結して可動部を破壊する二次災害も引き起こします。
また、「車 サンシェード 冬兼用 凍結防止」を謳う製品の活用法にも正しい知識が必要です。車内用の遮光サンシェードをそのまま外側に装着しても、外装専用の耐水撥水加工が施されていないため、雪の水分を吸ってバリバリに凍りついてしまいます。オールシーズン兼用を狙う場合は、「外付け専用設計」であり、表面がアルミUVカット・裏面が撥水断熱加工された設計のものを選ぶのが失敗しない鉄則です。