ピルなどを服用していないにもかかわらず、いつもの生理が「2日以内で茶色い血が少し出ただけで終わった」という場合、喜ぶのは危険です。背景には重大な体調不良や疾患が隠れているケースがあります。
日本産科婦人科学会の診断指針において、出血期間が2日以内で終わる状態は「過少月経(かしょうげっけい)」または「希発月経」と定義されます。主な原因として以下の4つが挙げられます。
- 無排卵周期症(無排卵月経):卵巣から卵子が排卵されておらず、エストロゲンの低下だけで内膜の一部が不完全に剥がれ落ちている状態。放置すると不妊の原因になります。
- 急激な体重減少・過度なストレス:極端なダイエットや環境変化、過労によって視床下部からのホルモン分泌指令がストップし、子宮内膜が十分に厚くならなくなります。
- 甲状腺機能異常・高プロラクチン血症:ホルモンバランスを司る甲状腺や下垂体の異常によって、月経異常が引き起こされます。
- 着床出血(妊娠初期の出血):受精卵が子宮内膜に着床する際に生じる少量の出血。予定日付近に2日程度で出血が止まるため「軽い生理が来た」と誤認されやすい典型例です。
「普段は5日ほど続くのに、今回だけ急に2日で終わった」「経血がナプキンにほとんどつかない」という変化が見られた場合は、妊娠検査薬の使用や婦人科での超音波エコー検査を受けることが強く推奨されます。