駅を降り立つと、駅前通りには昔ながらの佇まいを残す個人食堂や和菓子店が並びます。田川後藤寺駅を訪れたなら絶対に外せないのが、石炭に因んで誕生した田川銘菓「黒ダイヤ」です。有恒本舗が手がけるこの羊羹は、黒糖の深いコクと上品な甘みが特徴で、筑豊の歴史を舌で味わう逸品としてお土産に絶大な人気を誇ります。
また、周辺のランチスポットとしては、地元民に愛され続ける老舗うどん店や、筑豊ホルモン(田川ホルモン鍋)を提供する大衆食堂が点在しています。甘辛いタレと新鮮なモツ、たっぷりの野菜を鉄板で炒め煮にする田川ホルモン鍋は、かつて過酷な炭鉱労働を支えたスタミナ源であり、現在もご当地グルメの筆頭です。
一方、ネット上などで時折囁かれる「筑豊・田川地域の治安や評判」について、実際の現場はどうなのでしょうか。現地調査および住民の声を取材した結果、かつての荒々しい炭鉱街のステレオタイプなイメージは過去のものとなっており、現在は極めて穏やかで落ち着いた地方都市の日常が広がっています。日中の駅前や商店街は人通りが緩やかで、凶悪犯罪の多発といった事実はありません。ただし、夜間になると営業店舗が閉まり街灯が薄暗くなる路地もあるため、深夜の一人歩きには一般的な防犯意識を持つことが賢明です。