2000年代半ば、日本のエンタメ界に鮮烈な衝撃を与えたのが、10代の戸田恵梨香さんでした。特に2006年に公開された映画『デスノート』の弥海砂(ミサミサ)役は、原作ファンからも絶大な支持を獲得し、映画初出演にしてスクリーンを完全に掌握しました。黒を基調としたゴスロリ衣装とツインテール、天真爛漫でありながら狂気を孕んだ眼差しは、現在も「実写化における最高峰のキャスティング」として語り継がれています。
それに先立つ2005年、社会現象となったドラマ『野ブタ。をプロデュース』で見せた上原真理子役も、彼女のキャリアを決定づけた重要なマイルストーンです。学園のマドンナでありながら、決して嫌味にならず、主人公に真っ直ぐ向き合う芯の強いヒロイン像を好演。当時のインタビューでも「ただ可愛いだけの女の子にはしたくない」と語っていた通り、単なるマスコット的存在にとどまらない陰影のある演技が視聴者の心を掴みました。
当時の彼女が放っていたのは、造形美としての端正さだけでなく、画面越しに伝わる「意志の強さを秘めた透明感」でした。この強烈な個性こそが、世代を超えて今なお画像や切り抜き動画がバズり続ける最大の要因といえます。