「天皇陛下がお乗りになる列車に、私たち一般人は絶対に乗ることができないのか?」という疑問を抱く方は少なくありません。結論から言えば、皇室専用の「特別車両(E655-1)」に乗車することは法制上・警衛上不可能です。しかし、お召し列車の一般人の乗車方法として、ベースとなるE655系5両編成に乗車するルートは実在します。
JR東日本や大手旅行会社(クラブツーリズム、びゅうツーリズム&セールスなど)は、特別車両を外したE655系「なごみ(和)」5両編成を使用した一般向けの団体臨時ツアーを定期的に企画・催行しています。信州・南小谷への旅や東北の温泉地を巡るツアーなど、旅行代金は1人あたり1泊2日で15万〜30万円前後、日帰りでも数万〜十数万円と高価格帯に設定されていますが、発売と同時に即完売するプラチナチケットとなっています。
実際にこの一般ツアーでE655系に乗車した利用者の生の声や取材コメントを検証すると、一般の特急や新幹線とは一線を画す異次元の居住性が浮き彫りになります。
「全席に大型の液晶モニターが埋め込まれ、前面展望カメラのライブ映像や運行マップを手元で見られるギミックに感動した。座席の革シートは高級ソファのように柔らかく、走行中の揺れがほぼゼロに近い。これが皇族方のご移動を支える車両クオリティなのかと息を呑んだ」(40代・参加者男性)
「3号車にあるVIPシートは独立した重厚な電動リクライニングで、新幹線のグランクラス以上の包まれ感がある。車掌さんやアテンダントの立ち居振る舞いも極めて丁寧で、非日常の優雅な時間を過ごすことができた」(50代・参加者女性)
車内にはキッチン設備を備えたカウンターや広々とした化粧室が配置され、走行音を極限まで遮断するハイレベルな静音設計が施されています。皇室専用編成としてのDNAを随所に感じ取ることができる点が、乗車経験者の満足度を劇的に高めている要因です。
【プロの結論】E655系ツアーに向いている人・おすすめできない人の判断基準
高額なプレミアムツアーとして販売されるE655系の一般乗車ですが、万人におすすめできるわけではありません。コストパフォーマンスと価値観の観点から、明確な適性基準が存在します。
向いている人: 皇室の歴史や日本の伝統工芸に関心が高く、移動そのものを贅沢な旅の主目的に据えたい方。また、鉄道の最高峰の静粛性やVIP向けグリーン車を超える接客・内装クオリティを一度は肌で体感してみたいアッパークラスの旅行者や愛好家には、代金以上の価値があります。
おすすめできない人: 限られた予算で効率的に各地の観光地を巡りたい方や、「特別車両(E655-1)」そのものへの乗車を期待している方。ツアーで使用されるのはあくまで一般用の5両であり、御座所がある特別車両は連結すらされていません。純粋な移動スピードや観光スポットの多さを重視する旅行であれば、通常の新幹線グランクラスや一般特急を利用した方がコスト面での納得感は高くなります。