階段の書き方でパースが崩れる原因とは?プロが教える消失点とアタリ術

階段の書き方でパースが崩れる原因とは?プロが教える消失点とアタリ術

階段の書き方でパースが崩れる原因とは?プロが教える消失点とアタリ術の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

背景作画の初心者が階段を描く際、最も陥りやすい罠が「一段ずつ手前から奥へと階段のステップを描き足していく手法」です。このアプローチを取ると、描き進めるうちに消失点への収束角度が狂い、手前と奥で段の高さや奥行きがチグハグになり、最終的に板が乱雑に積み重なったような歪んだ空間が出来上がります。階段が歪む理由の確信は、傾斜面が持つ独自の幾何学構造を無視してしまう点にあります。

通常の室内や建造物を描く場合、水平方向の直線はすべてアイレベル(視高線)上の消失点へと収束します。しかし、階段には「傾斜」が存在します。階段のステップの角を結んだラインは斜めの直線を描くため、その消失点はアイレベル上には存在せず、アイレベルの垂直線上の遥か上空(昇り階段の場合)または足元深く(降り階段の場合)にシフトします。この傾斜専用の消失点を専門用語で「天測点(上り消失点)」や「地測点(下り消失点)」と呼びます。

この傾斜消失点の存在を把握しないまま、アイレベル上の消失点だけで階段の高さを処理しようとすると、パース定規のラインと実際の踏面・蹴上の比率が乖離し、空間全体がねじれを起こします。プロの現場で階段 パース コツとして徹底されているのは、「段差そのものを最初から描くのではなく、まずは傾斜した一枚の板(スロープ)として捉える」という鉄則です。空間全体を包含する巨大なスロープを最初に定義すれば、パースの基準軸が固定され、歪みは根本から排除されます。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。