主題歌だけでなく、劇中の決定的な場面で流れるインサートソング(劇中歌)の選曲センスも、ファンの間で長年語り継がれている重要な要素です。
スパイダーマン挿入歌名曲まとめとして真っ先に挙げられるのが、サム・ライミ監督版『スパイダーマン2』でピーターがヒーローのスーツをゴミ箱に捨て、普通の学生に戻るシーンで流れるB.J.トーマスの「Raindrops Keep Fallin' on My Head(雨にぬれても)」です。過酷な責務から解放されたピーターが、ホットドッグを頬張りながら街を歩くコミカルかつ切ない名シーンを、名作映画『明日に向って撃て!』の主題歌が見事に彩りました。
ネット上のコミュニティや知恵袋、SNSの検証データを見ても、ファンの記憶に残る楽曲には共通する傾向があります。
「サム・ライミ版の『Hero』を聴くだけで、映画館でトビー・マグワイアの哀愁に胸を打たれた当時の記憶が一瞬で蘇る」
「アメスパ2のタイムズスクエア戦で流れたエレクトロの心の声(ハンス・ジマーの先鋭的なスコア)は劇場の音響で聴いて鳥肌が立った」
「『スパイダーバース』のSunflowerは、映画館を出た後も何ヶ月もリピートし続けた人生の1曲」
このように、ファンの評価軸は単なる音楽チャートの順位ではなく、「主人公ピーター(あるいはマイルス)の心情の揺らぎと完全にシンクロしていたか」という体験の深さに直結しています。