服のしわの描き方完全攻略!プロが明かす引っ張りと重力の法則

服のしわの描き方完全攻略!プロが明かす引っ張りと重力の法則

服のしわの描き方完全攻略!プロが明かす引っ張りと重力の法則の全貌を詳しく解説してご紹介します。

ここでは、日常の作画で最も頻出する代表的なアイテムと部位について、具体的な構造と描画テクニックを分解します。

1. シャツのしわと影の付け方

ワイシャツやブラウスなどのシャツのしわと影の付け方は、縫製ライン(シーム)の理解が鍵となります。シャツは肩のヨーク部分、脇の下、背中のセンタープリーツなど、パーツ同士が平面的に縫い合わされています。したがって、シワは肩先から胸のトップへ、そして第1・第2ボタンの間から引っ張られるように放射状に入ります。裾をズボンにインしている場合は、ウエストバンドに布が押し込められるため、ベルトの直上に細かい「たわみじわ」が全周にわたって発生します。

2. パーカーのしわ描き方

ストリートファッションの定番であるパーカーのしわ描き方では、布の重厚感を出すために「シワをあえて描かない勇気」が必要です。パーカーでシワが集中するのは、フードの付け根、ドロップショルダーの縫い目、袖口のリブの上、そしてカンガルーポケットの周囲です。厚手の生地であるため、シワの頂点は丸みを帯びた円柱状になります。細いペン先でカリカリと筋を入れるのではなく、太めの筆で大きく面を捉えるように影を配置すると、スウェット特有のもっちりとした質感が強調されます。

3. 腕や肘の曲げじわ描き方

関節の動きに伴う腕や肘の曲げじわ描き方は、人体の内側と外側で真逆の力が働くことを理解すれば一気に上達します。肘を90度以上に深く曲げた場合、関節の内側では布がギュッと押し潰されて前述の「X型」「Y型」の深い溝ができます。一方で、関節の外側(肘頭側)は骨の突起によって布がピンと引っ張られるため、シワはほとんど消え去り、滑らかな曲面を描きます。多くの初心者が肘の外側にもシワを描き込んでしまい、肘がゴムのように歪んで見える失敗を犯しています。内側は密、外側は疎という疎密のコントラストを意識してください。

4. ズボン・パンツのしわ構造

下半身の立体感を決定づけるズボン・パンツのしわ構造は、「股ぐり」と「膝」の2大基点を軸に組み立てます。直立している状態では、股ぐりの中心から太もも、膝の内側へと斜め下に向かってハの字状にシワが落ちます。膝を曲げると、太ももの付け根と膝裏に強いシワが集中し、裾口には重力で布がたまります。スキニーパンツであれば脚の筋肉のラインに沿った細かい横ジワが走り、ワイドパンツであれば脚の肉感を拾わずにすとんと垂直に落ちる長いドレープが支配的になります。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。