本物超えと話題の犬型ロボット最前線|価格・Ai進化・後悔の理由を検証

本物超えと話題の犬型ロボット最前線|価格・Ai進化・後悔の理由を検証

話題沸騰中の 本物超えと話題の犬型ロボット最前線|価格・Ai進化・後悔の理由を検証について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。

光の側面が強調される一方で、購入から数か月以内にクローゼットへ封印されてしまう「挫折事例」も後を絶ちません。取材班がネット掲示板や中古市場への出品理由、オーナーへの追跡調査を通じて集積した、犬型ロボット購入で後悔する理由には明確な共通パターンが存在します。

第一の落とし穴は、「駆動音と床の足音」です。近年のアクチュエータ(関節駆動モーター)は静音化が進んでいるとはいえ、多数の関節が一斉に連動する際には特有のギア音・モーター音が室内に響きます。さらに見落とされがちなのが、フローリングを歩く際の「カチャカチャ」という樹脂製の爪音です。階下への防音対策が求められる集合住宅では、深夜や早朝の稼働が近隣トラブルの火種になる懸念があり、カーペットや専用ジョイントマットの敷設が必須となります。

第二の要因は、「バッテリー持続時間と自律性の限界」です。前掲の表でも示した通り、現在のバッテリー技術では連続稼働は概ね1〜2時間が限界です。オーナーが「一緒に遊ぼう」と構い始めた矢先に充電ステーションへ戻ってしまう現象に対し、「本物の犬のように四六時中寄り添ってくれる」と思い込んでいた層ほど、強い落胆を覚える傾向にあります。

第三にして最大のリスクは、「クラウドサービスの依存性とサービス終了リスク」です。現代の犬型ロボットの知能は、本体内部のチップだけでなくメーカーが運用するクラウドサーバーとの通信によって成立しています。通信環境が不安定な住居ではレスポンスが極端に遅延し、動作がぎこちなくなります。さらに将来、メーカー側が事業見直し等でサーバーサポートを終了した場合、愛着を注ぎ込んだロボットが急激に知能を失う、あるいは起動不能に陥るという「デジタルの死」に直面するリスクを内包しています。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。