札幌円山「東家寿楽」閉店理由と現在の跡地動向|名店の歴史と真相

札幌円山「東家寿楽」閉店理由と現在の跡地動向|名店の歴史と真相

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東家寿楽の歩みを語る上で欠かせないのが、北海道の蕎麦文化の源流とされる釧路「竹老園 東家総本店」との深いつながりです。明治初期に端を発する東家の歴史は、道内各地に暖簾分けを通じて広がり、北海道独自の蕎麦文化を形成してきました。

その東家一門において、札幌の高級住宅街・円山に拠点を構えた東家寿楽は、特別な格式を持つ店舗として位置づけられていました。昭和の高度経済成長期から平成にかけて、円山裏参道周辺の上品な街並みとともに発展し、単なる食事処の枠を超えた「迎賓館」のような役割を果たしてきたのです。

東家の代名詞とも言えるのが、更科粉にクロレラを練り込んだ鮮やかな翡翠(ひすい)色の蕎麦です。明治天皇へ献上された歴史を持つ「御前そば」や「蘭切りそば」の技法を継承し、視覚的な美しさと喉越しの良さを両立させた麺は、札幌の多くの食通を唸らせました。かつお節の効いた濃厚かつ品のあるつゆとともに供される一杯は、北海道の蕎麦史において確固たる金字塔を打ち立てたと言えます。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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