かぎ針ゴム編みが伸びない理由は?棒針級の伸縮性を生む最新リブ技法

かぎ針ゴム編みが伸びない理由は?棒針級の伸縮性を生む最新リブ技法

かぎ針ゴム編みが伸びない理由は?棒針級の伸縮性を生む最新リブ技法について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

「編み図通りに編んだのに伸縮性がない」という悩みの根底には、棒針とかぎ針における編地構造の決定的な違いが存在します。棒針とかぎ針ゴム編み違い比較を行うと、棒針の1目ゴム編みは1本の糸が左右のループをジグザグに往復して連動するため、横に引っ張ると隣のループから糸が供給されてしなやかに広がります。

対して、かぎ針編みは1目ごとに結び目(ノット)を作りながら固定していく構造です。特にかぎ針ゴム編み伸びない理由として現場で最も多く見られるのが以下の3つの構造的トラップです。

第1に、鎖編みの作り目による締め付けです。通常の鎖編みでスタートすると、その鎖自体に伸縮性がないため、どんなに編地本体を柔らかく編んでも土台で伸びが完全にストップしてしまいます。

第2に、編み目の厚みと密度の問題です。かぎ針は糸を何重にも巻き込んで編み目を形成するため、棒針に比べて糸の消費量が約1.2〜1.4倍に達し、編地全体が硬く分厚くなりやすい性質を持ちます。

第3に、編む方向の誤認です。横方向の伸縮性を出したい場合、かぎ針では「縦方向に細長く編んで横に伸ばす(往復編み)」のが基本原則ですが、身頃から直接拾い目をして横方向に輪編みを進めてしまうと、横方向への伸縮性はほぼ失われてしまいます。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。