表参道の交差点から骨董通りを歩くこと数分。ビルの地下へと向かう階段の途中で、すでにワクワク感が抑えきれなくなる。行列に並ぶ時間は決して無駄ではない。店内から漂う炒め物の香ばしい空気と、カシャンカシャンと軽快に響く中華鍋の音が、空腹感を心地よく刺激してくれるからだ。
カウンター席とテーブル席がぎゅっと詰まった店内は、活気と熱気に満ちあふれている。相席も当たり前。けれど、誰も不快な顔はしない。そこにいる全員が、「ふーみんの料理を味わう」という共通の目的に向かって胃袋を躍らせている同志だからだ。この独特の一体感こそ、長年愛され続ける名店ならではの魅力と言える。