公園の魅力を語る上で外せないのが、近未来の鉄道技術を体感できるビュースポットとしての側面だ。公園南東側の尾根沿いにはリニアモーターカーの走行試験を一望できる展望デッキが整備されており、視界の先には山肌を一直線に貫く実験線の高架橋がはっきりと視認できる。
東海旅客鉄道株式会社(JR東海)が進めるリニア中央新幹線の走行試験日には、はるか遠くのトンネルから姿を現した試験車両が、時速500キロという異次元の速度で盆地のヘリを駆け抜けていく。空気を切り裂く独特の風切り音が遅れて耳に届く瞬間は、まさに鳥肌が立つほどの迫力だ。展望広場には走行案内板や解説パネルも設置されており、通過予想時刻に合わせてカメラを構えるファンの熱気で満ちている。
リニア展望エリアへのアクセスは、公園内の総合案内所から「リニアの見える丘」の案内看板に沿って徒歩約5分。段差の少ないスロープが整備されているため、三脚を抱えた撮影派から小さな子ども連れまで無理なく移動できる。走行試験の実施日は事前に公式サイト等で公開されているため、訪問前のスケジュール確認がシャッターチャンスを逃さない鍵となる。