仮面浪人とは、特定の大学へ入学・通学しながら、別の志望大学(あるいは同一大学の別学部)に合格するために受験勉強を続けるスタイルの浪人を指します。周囲には普通の大学生として振る舞いながら、水面下で大学在学中再受験の準備を進める姿が「仮面を被っている」ように見えることから名付けられました。
一般的な浪人生(純粋浪人)と大きく異なるのは、万が一不合格だった場合でも「大学生」という身分が法的に保証されている点です。浪人による経歴のブランクを恐れる受験生や、現役合格を強く望む保護者への妥協案として選ばれるケースが目立ちます。
しかし、その実態は「大学生」と「受験生」という相反する2つの役割を同時に背負い続ける過酷な二重生活です。講義の課題や定期試験に追われながら参考書を開く日常は、精神的にも肉体的にも想像以上の負担を強いることになります。