Q1:「劣情を催す」の「催す(もよおす)」とはどういう意味ですか?
A1:「催す」は、ある現象や感情、生理的欲求(眠気や便意、涙など)が自然と生じることを指します。「劣情を催す」の場合、自分の理性でコントロールしようとしても、内面から卑しい欲求が湧き上がって抑えられなくなる状態を表します。
Q2:「劣情」は日常の会話で使っても問題ありませんか?
A2:日常会話での使用はあまりおすすめしません。言葉自体に「下劣」「卑しい」という強い軽蔑・道徳的非難のニュアンスが含まれるため、文章執筆、文学作品の鑑賞、あるいはメディア批評や法的な文脈などの改まった場面に適した言葉です。
Q3:法律や公の議論でも「劣情」という言葉は使われますか?
A3:はい、使われます。刑法175条の「わいせつ物頒布等の罪」の判例(最高裁判決等)において、わいせつの定義として「いたずらに性欲を興奮又は刺激せしめ」という文脈とともに、規制や表現の是非を巡る議論で「青少年の劣情を煽る行為」といった表現が公式に用いられてきた歴史があります。
Q4:「劣情」と「色気」は何が違いますか?
A4:「色気(いろけ)」は人が醸し出す魅力や性的な風情を指すポジティブまたは中立的な言葉ですが、「劣情」はその色気などを受け取った側が抱く、品性に欠けるあからさまな欲望を指します。方向性も価値判断も全く異なります。