現代のスキンケアでは、美白、毛穴、エイジング、保湿といった複数の悩みに応じて2本以上の美容液を併用するスタイルが定着しています。成分の衝突を避け、効果を最大化するためのロジックを押さえておきましょう。
複数美容液の重ね付け順番
複数美容液の重ね付け順番を決定する絶対ルールは、「テクスチャーがみずみずしくサラッとしたもの(粘度が低いもの)から、とろみ・油分の強いもの(粘度が高いもの)へ」です。
- 第1段階:さらさらした水状セラム(ナイアシンアミド、高浸透ビタミンCなど)
- 第2段階:粘性のあるジェル・濃密エッセンス(ヒアルロン酸、コラーゲンなど)
- 第3段階:乳液状・エマルジョンセラム(レチノール、セラミド配合など)
- 第4段階:オイル状セラム(スクワラン、フェイシャルオイルなど)
ビタミンC美容液の塗るタイミング
スキンケア成分の中でも特に人気の高いビタミンC美容液の塗るタイミングは、配合されているビタミンCの化学構造によって2系統に分かれます。
ピュアビタミンC(アスコルビン酸)を高濃度配合した製品は、酸性領域(pH3〜3.5付近)で最も肌への透過性が高まる性質を持ちます。そのため、洗顔直後または導入液直後の化粧水前、もしくはサラサラした化粧水の直後の早い段階で塗布するのが有効です。一方で、誘導体化されたビタミンC(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naなど)は、通常の美容液と同じく化粧水で肌を整えた後に使用することで刺激を抑えつつ持続的に浸透します。
オイル美容液を使うタイミング
乾燥対策の切り札となるオイル美容液を使うタイミングは、処方設計の見極めが肝心です。一般的なホホバオイルやアルガンオイルなどのピュアオイルは、原則として「スキンケアの最後(クリームの前後)」に数滴を手のひらで温めて押し込むように塗布します。
ただし、近年の製剤技術により「親水化処理」が施されたブースター専用フェイシャルオイルは例外です。水分と結びつく性質を持つため、洗顔直後の湿った肌に馴染ませることで角層を柔らかく解きほぐします。パッケージに「ブースター」「導入」の明記がないオイル製品は、すべて「油分の蓋」として最後に使うのが鉄則です。