でんでらりゅうばの意味とは?長崎弁の歌詞・現代語訳と怖い噂を徹底解明

でんでらりゅうばの意味とは?長崎弁の歌詞・現代語訳と怖い噂を徹底解明

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なぜ、これほど無邪気な言葉遊び歌に「怖い意味」という尾ひれがついたのでしょうか。最も広く知られている俗説が「長崎・丸山遊郭の遊女説」です。かつて江戸の吉原、京都の島原と並び日本三大遊郭と称された長崎の丸山には、多くの遊女が暮らしていました。ネット上で語られるストーリーでは、「借金で縛られ、大門から外に出ることを許されなかった遊女が、想い人を窓から見つめながら『出たいけれど出られない』と嘆いた情念の歌」と説明されるケースが目立ちます。

さらに陰惨な派生説として、「明治期に結核やハンセン病などの隔離病棟に収容された患者が、柵の向こうにいる家族に向かって歌った」「唐人屋敷との密貿易に関わる密輸船の合言葉だった」といったバリエーションまで存在します。

しかし、長崎の郷土史研究や近世近現代の民俗資料をいくら紐解いても、遊女や病棟隔離に結びつく一次資料は一切見当たりません。丸山遊郭の遊女たちが詠んだ狂歌や端唄は数多く記録されていますが、それらは五七五七七の定型詩や三味線に合わせた情緒的な旋律を持つものがほとんどです。わらべうた特有の軽妙な掛け合いとは文体も調性も完全に異なります。

民俗学の観点から見れば、これは「かごめかごめ」や「通りゃんせ」と同様の現象です。昭和末期から平成初期にかけて書籍やテレビ番組でブームとなった「本当は怖い童謡」というサブカルチャーの文脈に、長崎の特異な歴史的舞台装置(遊郭や出島)が後から結びつけられ、ネットコミュニティを通じて定着した典型的な都市伝説と言えます。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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