検量線とは?エクセル作成手順からR2の罠まで現場プロが徹底解説

検量線とは?エクセル作成手順からR2の罠まで現場プロが徹底解説

検量線とは?エクセル作成手順からR2の罠まで現場プロが徹底解説とは一体何なのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

Q1:エクセルで検量線を作るとき、切片を0に固定してはいけないのはなぜですか?
A1:分析系には試薬ブランクや装置のバックグラウンドノイズが存在するため、真の切片は完全にゼロにはなりません。エクセルの機能で無理に原点を通すと直線の傾きが歪み、特に微量成分を測る低濃度域で計算値が実態から大きく乖離する原因となります。公的規格でも切片を評価することが推奨されています。

Q2:相関係数R²が0.999以上であれば、検量線として必ず合格と言えますか?
A2:合格とは言えません。R²はデータ全体の直線への当てはまりを示すマクロな指標に過ぎず、高濃度側で値が飽和して曲線化していても0.999以上の数値が出ることがあります。各濃度点の逆算値が理論値の±5〜15%(分析規格に応じる)以内に入っているか、残差プロットに偏りがないかを確認することが不可欠です。

Q3:検出限界(LOD)と定量下限(LOQ)は実務でどう使い分けるべきですか?
A3:検出限界(LOD: 一般にシグナルノイズ比3倍相当)は「その成分が試料中に存在すると言える限界」であり、数値としての信頼性はありません。一方、定量下限(LOQ: 一般にシグナルノイズ比10倍相当)は「正しい精度と確からしさをもって数値を報告できる限界」です。検査報告書に数値を記載できるのは、LOQ以上の測定値のみとなります。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。