細田守監督『未来のミライ』豪華声優陣の現在地と再評価——上白石萌歌から福山雅治まで、今なお語り継がれる奇跡のキャスティングに迫る

細田守監督『未来のミライ』豪華声優陣の現在地と再評価——上白石萌歌から福山雅治まで、今なお語り継がれる奇跡のキャスティングに迫る

話題沸騰中の 細田守監督『未来のミライ』豪華声優陣の現在地と再評価——上白石萌歌から福山雅治まで、今なお語り継がれる奇跡のキャスティングに迫るについて、多角的な視点をご紹介しています。

主人公・くんちゃんの声を担当したのは、今や日本を代表する実力派女優として揺るぎない地位を築いた上白石萌歌だ。オーディション当時、彼女はまだ10代後半。成人女性が4歳の幼い男の子を演じるという果敢なアプローチは、発表当初、大きな驚きをもって受け止められた。

「最初は本当に自分が4歳の男の子になれるのか不安だった」と後に振り返られたように、その演技は記号化されたアニメ的な可愛らしさを意図的に削ぎ落としたものだった。わがままで、甘えん坊で、妹への嫉妬に狂い、時には感情を爆発させて泣きじゃくる。そんな幼児特有の理不尽な感情の揺れ動きが、生々しい質感となってマイクに乗っている。公開直後は観客の間で声のトーンを巡る意見が分かれたものの、歳月が流れた今、その飾らない演技こそが子どもの本質を穿っていたと再評価の声が高まっている。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。