20代で歯にヒビが入る原因とは?放置の危険性と最新治療・費用を解説

20代で歯にヒビが入る原因とは?放置の危険性と最新治療・費用を解説

20代で歯にヒビが入る原因とは?放置の危険性と最新治療・費用を解説について知っておくべき 事実を分かりやすい構成で解説いたします。

歯の最外層を覆うエナメル質は人体の中で最も硬い組織として知られていますが、陶器やガラスと同じように「強い衝撃」や「持続的な圧力」に対しては脆さを持っています。加齢による水分の減少がまだ少ないはずの20代において、なぜ歯に亀裂が入ってしまうのでしょうか。臨床現場のデータや日本歯科医師会の報告などから見えてくるのは、現代特有のライフスタイルと無意識の癖がもたらす過剰な負荷です。

若年層における最大の引き金として挙げられるのが、就寝中の歯ぎしり(ブラキシズム)と日中の無意識な食いしばり(TCH:歯列接触癖)です。人間の噛み合わせる力は想像以上に強大で、睡眠中の無意識下では自らの体重以上の負荷(50〜100kg以上)が特定の歯へ集中することがあります。通常、安静時には上下の歯の間に1〜2ミリの隙間(安静空隙)が保たれているのが正常ですが、デスクワークやスマートフォンの凝視、ゲームへの没頭によって無意識に上下の歯を接触させ続ける若者が増えています。この微細な圧力が長時間蓄積されることで、エナメル質に疲労破壊が生じ、亀裂へと発展します。

さらに、筋力トレーニングやハードなスポーツ習慣、過去に受けた虫歯治療によって歯を大きく削った経験がある場合もリスク要因となります。神経を抜いた歯(失活歯)は、血管からの栄養供給が絶たれているため枯れ木のように脆くなり、20代であっても強い咬合力に耐えきれず割れてしまう確率が跳ね上がります。また、熱い食べ物を摂った直後に氷水を飲むような急激な温度変化(ヒートショック)も、エナメル質の膨張と収縮を引き起こし、目に見えない微細な亀裂を誘発する一因とされています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。