この楽曲の凄みを語る上で外せないのが、映画『ミュージアム』とのタイアップだ。大友啓史監督が手掛けた本作は、雨の日に起きる連続猟奇殺人事件を描いた緊迫感あふれるサイコサスペンス。主演を務めた小栗旬の鬼気迫る演技は、観客の感情を激しく揺さぶった。
映画業界においても、主題歌が作品の余韻を決定づける要素として重視されている。『Taking Off』のスリリングなイントロとサビへ向けて加速するボルテージは、絶望の淵に立たされる主人公の心理状態と完全に応答していた。スクリーンが暗転し、エンドロールで響き渡るTakaの歌声。映画館の暗闇の中でリスナーが味わったあの鳥肌が立つような衝撃は、映画主題歌のあり方に一石を投じた裏話として今も語り継がれている。