西の怪童が東の天才に挑んだあの日から、すべての熱狂は始まった。アニメ第48話・49話の「外交官殺人事件」は、まさに伝説の幕開けと言っていい。原作者・青山剛昌が『週刊少年サンデー』(小学館)で連載を重ねる中でも、このエピソードが与えたインパクトは絶大だった。
風邪をひいたコナンにパイカル(白乾児)を飲ませ、一時的に本来の姿を取り戻した工藤新一。二人が初めて対峙し、推理でしのぎを削る緊迫感は、今観ても鳥肌が立つ。服部平次という破天荒な存在の登場により、『名探偵コナン』は単なる一話完結型のミステリーから、重厚な群像劇へと進化を遂げたのだ。