除光液を選ぶ際に必ずぶつかるのが「アセトンフリー」と「ノンアセトン」という表記の違いです。結論から言えば、この2つはほぼ同義語として使われています。どちらも、従来の除光液に使われていたアセトン(acetone)を主溶剤として含まない処方を意味します。ただし、代替溶剤は製品ごとに異なります。酢酸エチル(ethyl acetate)ベースのものが最も一般的で、乳酸エチルやイソプロパノールを組み合わせた製品も存在します。
では、なぜアセトンは爪を傷めるのでしょうか。アセトンは脂溶性が非常に高く、ネイルポリッシュの樹脂成分(ニトロセルロースなど)を素早く溶かす優秀な溶剤ですが、同時に爪の表面を構成するケラチンタンパク質の結合に干渉し、爪内部の水分と油分を急速に奪います。これが「爪が白っぽくなる」「二枚爪になりやすくなる」という症状の正体です。皮膚科専門家の見解では、週に2回以上アセトン系除光液を使用すると、爪の水分量が使用前と比べて最大30〜40%低下するケースも報告されています。
一方、アセトンフリー製品は溶解力がその分やや劣るため、ラメ入りやグリッター系のネイルポリッシュ、またはジェルネイルのオフには時間がかかることがあります。「落ちない」というユーザーの声の多くは、アセトンフリー製品をジェルネイルに対して使用しているケースです。ここは製品選択の最重要ポイントです。