メジャーリーグで前人未到の偉業を成し遂げ続ける大谷翔平の登場以降、高校球児の育成アプローチは劇的な変化を遂げた。一昔前の根性論や過度な連投は影を潜め、科学的トレーニングと球数制限の導入が急速に進んでいる。こうしたトレンドを受け、統括団体である日本高等学校野球連盟(高野連)も、球児の障害予防と健康管理を最優先課題に掲げざるを得なくなった。
1週間500球以内という投球数制限や低反発バットの導入は、従来の戦力均衡に大きな影を落としている。低反発バットへの移行は長打力で圧倒していた強豪私立の優位性をやや減退させ、小技や走力を活かした緻密な野球を再現させる契機となった。ルール改正が高野連の意図を超えてチーム間のハンデ差をどのように伸縮させているのか、現場の模索は今も続いている。