道頓堀川の北岸に沿って東西に伸びる宗右衛門町。江戸時代から続く格式高い花街であり、料亭や茶屋が軒を連ねる洗練された大人の街として栄えてきた。しかし、1970年代に入ると時代の波とともに街の表情も変化を見せ始める。そんな熱気と切なさ、そして独特の情情が交錯する大阪ミナミの夜を背景に、この楽曲は誕生した。
元々は漫才コンビとして活動していた平和勝次が作詞を手がけ、夜の街で生きる女性の繊細な心情を描き出した。当初は自主制作盤としてのスタートだったが、夜の巷で口コミから評判が爆発。地元の有線放送でリクエストが殺到し、瞬く間に全国へと波及していった。舞台となった花街の移り変わりと、歌詞に漂う哀愁が奇跡的なシンクロを見せた瞬間だった。