彼女の才能が国境を越え、世界の美術界に強烈なインパクトを与えた出来事がある。フランス・パリのルーヴル美術館地下会場で開催された歴史ある美術展「Société Nationale des Beaux-Arts(サロン・ドゥ・ラ・ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール)」への出品だ。
空間全体を一つの作品に見立てたインスタレーションと書を融合させた展示は現地で大絶賛を浴び、金賞および審査員賞金賞という最高峰のダブル受賞を果たした。漢字のニュアンスや日本語の文脈を知らない海外の観客をも惹きつけたのは、線の躍動感と余白が織りなす空間デザインとしての完成度だった。和の伝統美が、世界共通の現代アートとして結実した歴史的瞬間である。