本作は、男性視点(Blue)を辻仁成が、女性視点(Rosso)を江國香織が担当し、雑誌『月刊カドカワ』で交互に連載された前代未聞のコラボレーション小説が原作となっています。
原作小説では、順正の心情の揺らぎやあおいの内面に潜む冷徹なまでの孤独がそれぞれの文体でより詳細に掘り下げられていました。映画版はこれら2つの視点を見事に1本のタイムラインに統合し、よりドラマチックで情熱的なラブストーリーへと昇華させています。
映画レビューサイトやSNS上におけるネットの反応を見ると、「2000年代初頭の邦画が生んだ最高峰の映像美」「大人になってから見返すと、芽実の苦しみやあおいの選択が痛いほど理解できる」といった声が数多く寄せられています。単なるノスタルジーにとどまらず、成熟した恋愛観を描いた傑作として現在も高く評価されています。