現代の噂の根底にあるのは、1992年1月2日に米コロラド州アスペンで発生した、いわゆるアスペン傷害事件です。世界的富豪やハリウッドスターが集う名門スキーリゾートのプライベートパーティーにおいて、前代未聞の刃傷沙汰が勃発しました。
事件の当事者となったのは、スカルノ元大統領夫人であるデヴィ夫人と、フィリピン第5代大統領の孫娘であるミニー・オスメニャ氏。アジアを代表する名家出身者同士による激突でした。
直接的な引き金となったのは、パーティー会場での口論です。当時の目撃証言や本人が後に明かした手記によると、オスメニャ氏がデヴィ夫人に対し、政治的な皮肉や過去の境遇を揶揄する執拗な挑発を投げかけたとされています。激しい言葉の応酬の末、感情が沸点に達したデヴィ夫人は、手に持っていたシャンパングラスで相手の顔面を攻撃。オスメニャ氏は顔に37針を縫う大怪我を負い、地元警察が即座に出動する事態へと発展しました。